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  • 2018/01/01 23:44

    あけましておめでとうございます

    本年もどうぞよろしくお願いします

    お正月のお休み、皆様いかがお過ごしでしょうか。私はといえばタイトルにある通り、「岩と雪、と珈琲と」の雪、雪山に行ってまいりました。
    29日、新穂高温泉を出発。涸沢岳西尾根からの奥穂を目指します。途中2400m付近の台地に幕営。夜中、激しい風雪で何度も目を覚まします。翌朝30日、風は相変わらず激しいものの天気は良く奥穂の冬季小屋を目指し標高を稼ぎます。


    途中、ジャンダルム付近から太陽が顔を覗かせます。


    幾ばくかの悪場を越え、小屋に到着。小屋の入り口は完全に埋まっている為、備え付けのスコップで堀出します。


    丁度屋根の上を歩いて奥穂に向かっている人がいます。
    我々は登頂を断念。道中のラッセルと、小屋を掘り出すのに体力を使い、強烈な横風に耐えられるか不安でした。

    翌朝31日、予報通り天気は下り坂。下山が遅れれば2日間は山に閉じ込められてしまいます。急いで下山を開始しますが、重たい雪雲がどんどん迫ってきます。

    このルートは比較的初心者向けと言われていますが、実はかなり有名な登山家の方も含め多数の方が亡くなっています。
    下山途中、稜線上で何人かの方とすれ違いました。天気予報を確認してから来られているのでしょうか?1分でも早く下山したい我々と、逆方向を目指して歩いて行く人たち。無事を祈るばかりです。
    新穂高温泉近くまで降りてくると、ストレッチャーを担いだ4名のレスキュー隊の方とすれ違いました。この天候の中でも出動される姿に頭が下がる思いでした。



    さて、無事下山を終え家に到着すると、珈琲を切らしていることに気がつきます。
    よくお客様に「山で珈琲飲まれるのですか?」と聞かれます。そしてこのようにお答えするとびっくりされますが、

    「実は山にはその様なものは一切持って行きません」

    なぜかと言うと、不必要だからです。山では生きることに最低限必要な食料・装備・燃料だけでもかなりの重量になるため、余分な物を持っていく余裕が無いのです。ですから、お酒や大きな一眼レフ、1人1張のテントなどを持ってあがっている方を見ると、正直凄いなと思います。
    話がそれましたが、珈琲を切らしているなら焙煎するしかありません。1月1日から焙煎です。するとどういうタイミングか、
    「珈琲注文できますか?」
    と連絡が入ります。もちろん家にいるならいつでも焙煎できますのでお受けしました。

    2018年1月1日、第1バッチ目の焙煎は「ケニヤ ギキリマAB フルシティ」でした。この他に、コスタリカ、タンザニアを焼き終え、もう一つのやり残した事、世界地図の額装を行いました。


    地図がインターネットで何時でも見られて、調べればその国の人口まで表示される時代にアナログの地図です。子どものころからずっとほしかった世界地図ですが、大人になってもやっぱりほしかったので購入しました。理由はまた別の機会に。
    そして今回の珈琲産地。

    ケニヤとタンザニア。その他エチオピアやイエメン、近年注目されているブルンジやルワンダも載っています。ちなみに日本。

    仙台?札幌?
    そして、コスタリカ。

    珈琲産地を地図でぼんやり眺めていると、さまざまな歴史が想像できます。そしてその想像した事をネットや本で調べるのです。

    2018年1月1日、駄文から始まりましたが、本年もどうぞよろしくお願い致します。