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  • 2017/12/20 12:35

    珈琲屋さんを始めてからというもの、当然のごとくありとあらゆる物が必要になり、中でも焙煎機の次に高額だったのがカメラだ。

    もともと、プライベートで使用するカメラなんてスマホで充分!と思っていたが、ネットショップ用の商品撮影にはさすがにつらい。なんせボケない。今のアイフォンなんかはボケるようになったようだけど、とても物撮りをできるレベルではないだろう。そこで以前から気になっていた、オリンパスのトンボの田中さんも使用している、OM-D/EM-5を手に入れた。初のミラーレス、マイクロフォーサーズ規格。実は買うまでその規格のことなんぞまったく知らず、買ってみてびっくり!!
    (ちなみにこの規格、自分が知らないだけで、ずいぶんと前からあるそうです。きっと誰も驚きません。いまやスタンダードです。下記の文章は当たり前の事しか書いてないので、知ってる方はすっ飛ばしてください。)

    びっくりなマイクロフォーサーズ規格:
    1ボケないじゃん(笑)2これはすごい!全世界(たぶん)各社共通規格。3コンパクトボディ。

    1の結局ボケないじゃん。センサーのサイズが35mmフルサイズに対して、ちょうど1/2。面積比1/4(だからフォーサーズ)。フルサイズのF値のちょうど1/2。たとえば、F1.0ならF2.0相当。F2.8ならF5.6相当!?結局ボケないじゃん!ただ、焦点距離もフルサイズの半分なので、これはわかり易いです。50mmなら、換算100mm相当。標準レンズですでに中望遠ですね。
    それと、周辺部の歪や光量不足がかなり少ないです。これも利点ですね。

    だもんで、2の各社共通規格。いままでのレンズ交換式カメラの場合、社外のレンズを装着するためには、マウントが必要でした。しかし、マウントや設計を共通化することにより、各社のレンズが使用可能!!うわーすごい!!!有名どころから、超マニアックレンズまで基本なんでもつきます。もっとも、オートフォーカスが使えないTTLに不具合ありとか一筋縄にはいかないようですが。そして、何と言っても1のボケないを解消するために、F値が0.95!?とかぶっ飛んだレンズがラインナップされてます。しかも長野県を代表する世界のコシナカメラから!!F0.95ってどういうこと?集光しちゃうんですか?もはや珈琲屋さんの理解超えてます。しかもコシナさん、マニュアルフォーカスのみ。現在のデジカメマニュアルフォーカスはかなりの漢(おとこ)じゃないと踏み切れませんね。シビアすぎて。
    そして、自分はというと、12-40 F2.8PROの開放でなんとか頑張ってますが・・。(ボケない・・)

    で、3のコンパクトボディ、センサーまでの距離、ミラーレス構造などなど、全てがコンパクトな方向へと寄与しているため、とってもコンパクト。自分手がデカイんで、ボディのホールドがいまいち窮屈。女性には本当に良いでしょうね。

    さて、下の写真が40mm(換算80mm)F2.8。ボケないから背景との距離、焦点距離など工夫してボカシます(笑)
    で、前置き長くなりましたが、ここからが珈琲屋さんの話。上記のカメラネタぶっ飛ばした方はここからお読みになると、多少珈琲の話出てきます。
    写真に写ってる"THE LITTLE BLACK BOOK"、これは以前イタリアに行った際、立ち寄った本屋さんで見かけてお土産に買ったものです。なので、中身↓は全部イタリア語。"THE LITTLE BLACK BOOK"のみ英語です。黒い合皮の表紙にステッカーが貼ってあるので、もしかしたら、後から英語のタイトル貼ったんですかね?表紙を一枚めくった扉には、同じタイトルでイタリア語で書かれています。もちろん私英語もイタリア語もダメなんですが”piccola"、”nero"、って出てくるのできっとそうです。ちなみに、"THE LITTLE BLACK BOOK"直訳すれば、ただの小さい黒い本ですが、きっと手帳のようなイメージなのでしょうか?気になったのでネットで調べてみました。
    出てきました。

    1. (黒い)ポケット・アドレス帳
    2. 〈俗〉〔男性の〕ガールフレンド・アドレス帳◆誰とでも寝る女性だけを書いた男性のポケット・アドレス帳。(Copyright © 2000-2017 ALC PRESS INC. All Rights Reserved.)

    "secret recipe"なんて下手な表現しないんですね。こういうの日本で言う所の「粋」ってやつですか?勉強になります。

    2004年の映画、「カレの嘘と彼女のヒミツ」(邦題)の原題は"LITTLE BLACK BOOK"だそうです。ちょっと見てみたくなりました。
    で、このシークレット手帳には、本場イタリアのカフェメニューのレシピがぎっしり!なんと珈琲を使ったカクテルのレシピまで載ってます。まさに渡りに船。実はカクテル作りたいなと常々思っていたのですが、一般的なカクテル本の中で、珈琲を使うメニューは割と片隅的なんですよね。珈琲屋が主体ではない感じ。(当たり前ですが・・。)しかし、この本は、カフェ主体の本ですので珈琲屋ありきです。珈琲の味をコントロールできる焙煎屋に軍配が上がります。遠回りして西海岸から来た、酸っぱくてまずいエスプレッソをベースに考えられたレシピではなくて、本場イタリアの美味しいエスプレッソがベースです。もはや読めないとか言ってられません。(写メ撮ったら、勝手に翻訳とかしてくれないですかね?)
     

     てな訳で、ベルウッドコーヒーラボでは、珈琲を使ったカクテルの研究開発中です。そのうち露天等々でお披露目できるかもしれません。乞うご期待!!